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《フォトレター87》

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読書感想/1


ナゴヤドームに野球を見に行くことは絶対ないのだが、
ナゴヤドームの近くにあるイオンには度々行く。
理由はおしゃれな100円ショップを見つけたからだ。
しかし、ショッピングセンターが大きいことは
何もいいことばかりではなく、意味なく大きいだけなので
知らないうちに疲れてしまうのが難点だ。といのも、
用事があるのは本屋、100円ショップ、ドーナッツ屋ぐらいのもので、
その他の有象無象の店屋には何の用事もないからだ。

そんな時、地下鉄の駅からイオンに向かっている途中に
東図書館があることを知った。20年かそれくらいぶりに
何気なく覗いたらなんでもない文庫本がたくさんあるではないか。
今の私は右手しか自由にならないので、片手で読める文庫本が
何よりうれしい、という訳なのだ。ちなみに、今の私は時代小説ファン。
そんな訳で探してみるとあるはあるは、嬉しくなってきてしまった。
すぐさま知らない作者の時代小説を借りてきた。
そんなこんなで、フォトレターでの「読書感想」ができたという訳だ。

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大江戸定年組1『初秋の剣』
作者:風野真智雄 出版社:二見文庫
私的評価:★★★★★☆☆☆☆☆

◎ストーリー◎
3人の男は職を退いた。町方同心の藤村慎三郎、3500石の旗本夏木忠継、
町人の七福仁佐衛門。旧友の3人はまだまだ気力体力ともに充分で、
さてこれからどう生きるかと思案。3人の願いはいい景色の中で暮らすこと。
手頃な隠れ家「初秋亭」を根城に江戸市中の厄介事解決に乗り出した。
「手前の女房がさらわれまして‥」
初めての事件は豪商からの突飛な話で始まった‥。

◎私的感想◎
という筋書きで始まったのだが、どうかな。
一応、全部読み切ったが、続編を読むかどうか、迷ってしまう。
事件解決のところがもの足りなかった。
私的にはここで終了なのかも知れないと思った。



影法師冥府葬り2『夕まぐれの月』
作者:稲葉 稔 出版社:双葉文庫
私的評価:★★★☆☆☆☆☆☆☆

◎ストーリー◎
宇佐見平四郎の妻となったあやめが殺害された。
犯人は師の平山行蔵らと共に誅殺に赴いた先で討ち漏らした、
浅井周次郎という浪人だった。更に先手御用掛の職務に悩みつつ
浅井の行方を追う平四郎に兄弟子の菊池多一郎が突如刺客となって襲いかかる。

両親を失っている宇佐見平四郎にとって、師の平山行蔵は親同然の
絆を感じているに違いない。 その師が隠密の市中見廻りを命ぜられ、
行動を共にすることになった平四郎の妻が今回殺された。
悪党になる人間によくありがちな「逆恨み」が原因であるのだが、
平四郎は一方で「何も詳細を知らされず、探索もせずに人を殺して良いものか?」
との疑問を持ち始めていた。 それは以前匿った友の言葉がきっかけだ。
「剣術とは人間の素養を磨き上げ、精神を強固にするものだと思うようになった。
剣術の基本は人を殺めるためのものではない。人間の品格を養うことだ」

尊敬する師に隠密の仕事を降りることを告げ、
平穏な生活を営もうとした矢先に、幼馴染みの妻が殺されたのだ。
また、この仕事を降りることで、彼らを雇っている藤堂源左衛門からも
命を狙われることとなる。結果、妹の菊とその子供たちが誘拐された!
絶望に打ちひしがれながらも、己の剣の真実道を掴もうとする平四郎が
深い内観へと分け入り、隠密で動く者のリアリティと孤高な武士の精神が
崇高な光を放ち、軽い娯楽時代小説の閾を越えて惹き込まれる。
夕まぐれの半月はこれから満ちていくに違いない。

◎私的感想◎
ということなんだが、途中で読む気が失せてしまった。
理由は単純、江戸時代の物語という気がしなかったから。
時代小説のお約束である文書の隙間からそこはかとなく吹いてくる
その時代の風や空気が全然感じられなかった。



女錠前師謎とき帖1『緋色からくり』
作者:田牧大和 出版社:新潮社
私的評価:★★★★★★☆☆☆☆

◎ストーリー◎
姉と慕ったお志麻が何者かに惨殺されてから4年。
「どんな錠前も開ける」と評判高い美貌の天才錠前師・お緋名は
愛猫の大福と暮らしていた。「用心棒になりたい」とある日突然、
榎康三郎という侍が現れる。その直後、緋名は賊に襲撃されるが、
康三郎は取り逃してしまう。奴らが血眼で探すものは?
康三郎は敵か味方か? そして、お志麻殺しの真相は。
謎とき帖シリーズ第1弾。

◎私的感想◎
いいんだが、どうでもいい描写が多すぎる。
そのくせ、真相は一気にもっていくような強引さが
「これって、どうなんだ」と思ってしまう。
続きを読むかどうか、どうしようかな、思案中だ。



三人佐平次捕物帳7『神隠し』
作者:小杉健治 出版社:ハルキ文庫
私的評価:★★★☆☆☆☆☆☆☆

◎ストーリー◎
神隠しにあった傘問屋「田丸屋」の娘が半年ぶりに戻ってきた。
佐平次達がその娘のおつるに話を聞くが、自身が行方不明に
なっていたことが全く判らないという。
一方、さざ波の権兵衛という盗人が「加賀屋」という紙問屋に
狙いをつけ、計画を練っていた。権兵衛の妾であるおせんの母親
お節は昔、加賀屋に奉公していたのだが、当主と契りを結んだのを
大旦那に見つかり、辞めさせられたという過去があった。
権兵衛にとってはおせん、お節の復讐の為でもあったのだ。
3人で1人前の佐平次達の活躍を描く好評シリーズ第7弾。

◎私的感想◎
期待を込めて三人佐平次捕物帳シリーズ第1弾「地獄小僧」を
読み始めたのだが期待に反して面白くなかった。
というか、読んでいて江戸時代が全然感じられなかったからだ。
そういう訳で私はこの小説を読んではいない。しかし、
なぜここにあるのか、答えはM美が気に入って読んでいるから。
by tomhana0909 | 2014-01-04 14:13
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