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第143回 50肩の話/前編

最近、私は整形外科に通っている。
そこに行き着くまでにはこんな出来事があったのだ。
約1カ月前の週末、何やら左肩に違和感を覚えたことから始まった。
その時はそんな程度だったし、心配するにも肝心の病院がやってないので、
取りあえず様子を見ることにした。

それが土曜日が過ぎて日曜日になった頃、異常な徴候が表れ出した。
まず、左肩(首の付根ではなく肩口)が痛くなり出した。
初めは痛い時とそうでもない時とが周期的にやってきてたのだが、
知らないうちに肩口全体がじんわりと痛みが引かなくなっていた。

痛みといっても、つねられたり、殴られたり、切られたりといったような
よくある表面的な痛みではなく『これって、腕が脱臼しているんじゃないか』
というような訳の判らない痛みだった。

初め、この痛みを感じた時は『また、いつものことだろう』と安易に思っていた。
それというのも、杖をついて歩くようになってから
5年も経っているのに全然上手く歩けない。というか、片手片足の感覚が
普通の人/こんな時によく使われている『健常者』という言葉は使いたくない
のそれとも違うし、かといって感覚が全くない訳でもない。

力の入れ具合と力を抜くタイミング、
要は力を入れてないと足先が下がって想像もしてないようなところで躓いたり、
そうかといって力を入れっぱなしで歩いていると、
ロボットの歩く姿のような感じになると同時に麻痺のある左足の足の裏が
段々内側に反ってきて地面と平行でなくなってきてしまう。
そうすると地面に接触するタイミングがずれてきて、2回踏む感じになる。

と、同時に身体が右側に傾いてきて左足に体重を掛けないようにしている。
この姿勢で歩いていると傍からは傾いて歩いていることになる。
こんな歪な歩き方をしていると、どこかが痛くなるのも当然のことだ。
そんなことがあって『今回もいつもの歪みからくる痛みだろう』と軽く考えていた。

日曜日の夜は寝つけれないと思っていたが、思いのほかぐっすり寝れた。
月曜日になった。段々ひどくなっているようだった。とはいうものの、
またいつものという気持ちもあってか、午前中にすぐ傍の内科に行った。
『痛み止めの薬とはり薬を貰っておけば』という安易な気持ちに左右されている。

案の定、内科の医者は私の話を聞くだけで、
先生手ずからの治療という名の行為は全然行なわれなかったが、
『痛み止めの薬と筋肉をほぐす薬と胃薬、内服はこの3種類ね』
と相談する訳でもなく、彼は既に決めているようだった。

そして『貼り薬はどうする?』と、私の顔をねっとり覗き込むようにしていた。
頼りない態度とは裏腹に彼は壷は逃さなかった。その言葉に促されて私は
『貼り薬はすぐ剥がれそうだから、消炎効果のある塗り薬はないですか?』
と、臆面もなく私の希望を頼りない医者に頼んでいた。

そうやって貰った薬だが、1週間のみ続けても全然効かなかった。
というのも、痛み止めの薬として貰った「ロキソニン」は
5年前、脳梗塞で入院していた半年以上の間、毎日1錠づつ常備薬のようにして
飲んでいた薬でもあったので、何かの拍子に飲んでみても効かなくなっていた。
そうやって1週間の間、効かない薬を飲み続けているしかなかったのだから
結果は見えていた。

増々痛くて、それは左肩が既に脱臼しているんじゃないかと思うほど、
表面の痛みというよりは関節の中から来る痛みでもう許容範囲を越していた。
次の週の月曜日それでもなお、内科に顔を出していた。
『先生、痛くて痛くてどうしようもないんで座薬を入れてくれない』とお願いすると、
早速、看護婦さんに座薬を入れてもらった。そして、ひと安心しているところに
『これ以上痛みが引かないようだっら整形外科に行くように』
と、勝手に印篭を渡されてしまった。

案の定、座薬を入れても効いているのかどうなのか、判らない状態だった。
一晩我慢して翌日午後から事務所から200m程離れたところにある
M整形外科で診てもらうことにした。
その時は一人前の病人のようだった。

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白い方が鎮痛剤ロキソニンでピンクの方は一緒に飲む胃薬

ロキソニンをネットで調べてみると 解熱鎮痛薬とあった。
効果・効能は腰痛、肩関節周囲炎など各種の痛みを抑える薬(鎮痛作用)で、
気をつけてほしい副作用としては
●喘息、胃や十二指腸の潰瘍を悪化させることがある。
●アスピリンなどほかの解熱鎮痛剤で異常のある場合がある。
●腹痛、下痢、吐き気などの消化器症状がでることがある。
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ロキソニンの何倍も効くといわれる座薬「ボルタレンサポ」

ボルタレンサポは炎症による痛みや腫れを和らげ、熱を下げる坐薬で、
成人は通常1回25~50mgを1日1~2回、直腸内に挿入するが、
年齢、症状に応じ低用量投与が望ましい。低体温によるショックを起こすことがあるので、
高齢者に投与する場合には少量から投与を開始すること。
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初めに受けた内科は事務所から1分もかからないところにある。
医者ひとりに対して受付が2人に診療助手的な看護婦が3人もいる。
待合い室が喫茶店みたいでシャレていていいのだが、
肝心の腕の方はと言うと、?が付いてしまう。

-続く-
by tomhana0909 | 2014-01-23 20:27
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